今宵の月の前でダンスを踊りましょう。
誰も気づかぬこの夜に
ひとりしずかに舞いましょう
明日の月日はないものを
今夜は憂のすすき盛り
だれもが聴かぬ虫の声
誰もが見上げぬ月影に
あぁ、きみしらぬたまうことなかれ
親は、姉は、きみを獣にそだてしや
もののけの姫ならば察してくれるであろう
彼はいかれるや、獣のほがやさしきと
人間はきたなきたなききたななな
明日もまた電車に乗る君、
やさしきこころをうしなって、
臭気を放ち、風薫り
あぁあぁ、やさしき心はいずこへ、いずこへ
月よ、月よ、悲しき月よ。
あなたとともに眠りませう。
ーーーーーだから何度でもいうよ。ぼくの友だちは獣と月と、虫と風だって。
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