2011年2月12日土曜日

雪ん娘ちゃん

 脳科学者茂木健一郎氏によると日記はその日の夜に書くよりは、その日の翌日の朝に書いた方がいいらしい。かくいう氏もそうしているらしい。脳のゴールデンタイムはロケットダッシュが肝心だ。わたしも朝起きたら宮城リョータ並みの速攻で日記を書くことにしよう。


 昨日は雪が降った。東の都に花が舞ったかと見紛うほどの雪であった。積もらないかとも思っていたがけっこう積もった。

 ネットは時間泥棒、この日記もそうだ。なんとしても15分で仕上げる。タイムプレッシャーを自分にかける。あと10分どれだけかけるのか勝負だ。
 
 雪を見ると血が騒ぐ。なぜかわからないがそうなのだ。自分が雪国の人間だからなのかもしれん。雪に美しさを感じるのはそれが全てを白で覆ってくれるからかしら。全てを理想で満たしてくれるから?白は純真、純潔、何物にも染まらぬ色。いや、染まる前の色なのかもしれない。墨子非糸、ようしゅきゅうきの前の色という訳だ。人間失格の太宰の最後のおんなの色。それが道路わきに残った雪のようにもの穢くくすんでゆく。誰にも見向きもされなくなっていく。そこに私はもののあはれを感じる。

 梅と雪がここから見える。この最強に美しいコラボは日本人だけにしか解せないのだろうか。芭蕉を解する人間だけがこの美しさを占有できるのであろうか。いや、日本人というだけでは理解できないのだろうか?知識や教養なくしてはこれ解することができないのであろうか?

 答え:もののあはれを解する心は誰にでもある。漁師にも八百屋にも、IT長者にも、ビル・ゲイツにもホームレスにも。魂を持った存在であるのなら誰にでもある。雪を感ずるに日本人である必要なく、梅を感ずるに教養を持つ必要なし。

 ただ時に満員電車とかで我を見失っている時には人はもののあはれを忘れがちになるんです。急いでる時なんかは、普段もののあはれを感じる人でも感じれなくなるものなんです。もののあはれを感じるにはこころのゆとりが必要なんです。そんなゆとりを持つ人ならみんな雪と梅の最強コラボを感じいるんです。


 もののあはれは国境も時間も超える。

 雪ん娘ちゃん、もっと降ってぇん!


 本日の出費:455円 也

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